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パプキム天国

ただのおぼえがき

【ブログ運営初心者向け】SEOでは「じゃがいも畑にトマトを放り込め」という視点も大事

 じゃがいもよりトマトのほうが美味しいし、トマトよりメロンのほうが美味しい、というのは世の中の常識だ。異論は認めない。勿論、SEOを語る上でも、忘れてはならない常識である。

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巷に溢れる、正しすぎるSEO理論に足りないもの

 テキトーに、はてブを巡回していると、ブログ運営テクニック系ブログ(ややこしい)の村ができていることが分かる。その村の中でも頻繁に上がる話題が、以下の様な、初心者向けに書いた「SEOに強くなる記事の書き方、コンテンツの作り方」というものだ。


SEOに強くなる文章の書き方。これだけで1日1000人に読まれる11の法則


初心者向けSEOでブログアクセスアップのおすすめな記事の書き方、1日10000PVで月間30万PV達成した方法 - はぴらき合理化幻想


コンテンツSEO時代に外せないランキング要素9つとその効果

 

  どれも正しすぎるくらいに正しいし、内容も濃い。ブログ運営初心者なら、迷わず全部読んでみることをお勧めする。

 これらに共通しているのは、「SEOで重要なのは、記事タイトルを上手く設定して、それに見合った濃いコンテンツを作る、コードも正しくね」ということである。雑に言い換えれば、「検索エンジンから高得点を貰う方法」だ。当然、これはSEOにおいて非常に重要なことであり、基本中の基本の項目と言えよう。

 だが、共通して足りないものもある。それは、「じゃがいも畑にトマトを放り込め」という視点である。

「じゃがいも畑にトマトを放り込め」理論

 言うまでもないが、検索エンジンは他のコンテンツと比べながら、相対的に順位を決める。71点のコンテンツより92点のコンテンツを上位に置くのは自明な事だ。だから、上に挙げた記事のような「検索エンジンから高得点を貰う方法」はSEOを知る上で必須の内容なのである。

 しかし、だ。いくら92点という高得点を叩き出しても、周りが95点なら圏外まで吹き飛ばされてしまう。反対に、71点という中途半端な点数でも、周りが50点ばかりなら、断トツ1位になる。

 SEOは、「いかにして高得点を出すか」ということも重要であるが、同時に「どこで戦うか」ということも重要なのだ。

 そう、周りが95点ばかりのメロン畑ならトマトを放り込んでも、「トマトなんていらねーよ」「おめーはメロン様の足下にも及ばない」「反対から読んでもトマトwキモwwww」と罵られるだけであるが、50点のじゃがいも畑にトマトを放り込めば、「うわあトマト美味しそう」「トマト様!トマト様!!」「反対から読んでもトマト!!!すげええええ」となるのである。

 言われてみれば、至極当然のことでもあるのだが、ブログ・サイト運営初心者の多くがメロン畑でトマトを栽培する愚を犯している。

 例えば、今書いているような「SEO」系の記事。このテーマはプロに近い先人達が多く言及していて、いわば超高級クラウンメロン畑になっている。それにも関わらず、この畑で多数の初心者が少しの経験を綴ったトマトな記事を書いている。なんて愚かな。ん、ブーメラン?知るか。

 他にも、「ダイエット」「クレジットカード」「アフィリエイト」といったテーマはメロン畑である。

 初心者が手を付けるべき畑は、メロン畑じゃない。じゃがいも畑だ。

 メロン畑を捨てて、じゃがいも畑にトマトを放り込め。

「価値のあるじゃがいも畑」を見つけろ

 では、どうやったら、その「じゃがいも畑」を見つけられるのか。簡単だ。誰も書いていないテーマを書くだけ。

 例えば、「デベデベ王国」というのは、今思いついた造語だが、「デベデベ王国」に関して記事を書けば、たちまちそのキーワードで検索エンジン1位に表示されるだろう。周りが「デベデベ王国」のことを知らない、じゃがいもばかりだからだ。

 ただ、いくら周りが「じゃがいも畑」でも、「デベデベ王国」なんてキーワードじゃ、そこに訪れる人が来ないのだから、意味が無い。

 探さないといけないのは、人が頻繁に訪れる、「価値のあるじゃがいも畑」である。

「価値のあるじゃがいも畑」の見つけ方

 「じゃがいも畑」を見つけるのは簡単であるが、「価値のあるじゃがいも畑」を見つけるには少々スキルがいる。だが、所詮「少々」だ。トマトな記事をメロンな記事にまで仕上げるくらいの能力を身につけるには、一朝一夕では到底不可能だが、「価値のあるじゃがいも畑」を見つける能力は、一朝一夕でだいぶ身に付けられる。

 ポイントは、「価値のあるじゃがいも畑」がどこにあるかは、他人が知っているということだ。決して、自分で見つけようとしてはならない。

 あまりに抽象的になりすぎているから、ここでその方法の一つを生実況して、それを具体例としよう。ただし、あくまで一例であることを念頭に。

 
生実況1:テーマを決めて検索

 なんとなくライフハック記事を書きたい。「一人暮らし」をしているから、それについて考えよう。パッと自分の頭で思いつくのは、「一人暮らしの部屋さがし」「一人暮らしの生活費」っていう、いかにもありがちな内容である。一応、検索してみる。

 

 「一人暮らし

 「一人暮らし 部屋さがし

 「一人暮らし 生活費

 

 やはり、メロン畑だ。

 「一人暮らし」の単一キーワードだと、全て専門サイトや大手企業のサイト。ブログの1記事程度で立ち向かうのはほぼ不可能。

 「一人暮らし 部屋さがし」でも、専門サイトや大手不動産会社のサイトが上位に表示されている。ここにトマトを放り込んでも誰にも見向きされないだろう。

 「一人暮らし 生活費」は幾分マシになるが、メロンとトマトが混ざっている畑で、決してじゃがいも畑ではない。

 こんなところからは、直ぐに退散してしまおう。

 
生実況2:質問サイトの力を借りる

 ここで他人の力を借りる。幸い、ネット上には「質問サイト」という他人の力を借りられる場所がある。

 

chiebukuro.yahoo.co.jp

oshiete.goo.ne.jp

 

 他人の力を借りると言うと、なんとなく質問を投稿するのかと思うかもしれないが、そうではない。他人がどういう悩みを持っているのか覗くのだ。

 各質問サイトで、「一人暮らし」で検索してみる。投稿タイトルをザッと流し読みするくらいでいいから、100件くらいは見ておこう。

 そうすると、いくつかの共通のテーマで悩んでいる人達がいることが分かる。

 例えば、

 親に一人暮らしを反対されていることに関する悩み

1人暮らしを親に反対されていた方に質問です。1人暮らしをしたいのです... - Yahoo!知恵袋

親が一人暮らしを阻止してくるんですが、どうすれば許可してもらえますか? - Yahoo!知恵袋

親が一人暮らしに反対します(21歳女、社会人) - その他(恋愛・人生相談) | 教えて!goo

他多数

 

 一人暮らしのペットに関する悩み

1人暮らしと同時にペットを飼った、という方はいらっしゃいますか。 - Yahoo!知恵袋

一人暮らしでペット - その他(ペット) | 教えて!goo

うさぎを飼おうか迷っています。 飼うとしたら、以下の環境、状… - 人力検索はてな

他多数

 

 一人暮らしでの洗濯の頻度に関する悩み

一人暮らしの方、洗濯はどのくらいの頻度でされますか? - Yahoo!知恵袋

【1人暮らし】夏場の洗濯頻度はどのくらい?1人暮らしの大学生女です。 - Yahoo!知恵袋

一人暮らしの洗濯頻度 - アンケート | 教えて!goo

他多数 

 

 というテーマが目に付いた。

 今まで一人暮らしをするのに親を説得したこともないし、ペットを飼ったこともない。洗濯の頻度は、言われてみなければ気付かなかったキーワードだ。どれも、自分の頭だけでは絶対に見つけられない内容だ。素直に他人の力を借りれば、新しい世界が見えてくる。

 
生実況3:見つけたキーワードが、「じゃがいも畑」であるか見極める

 これだけの人が悩んでいるのだから、まず「価値のある」という部分はほぼ間違いない。問題は「じゃがいも畑」であるか、ということだ。検索してみる。

 

 「一人暮らし 親 反対

 「一人暮らし ペット

 「一人暮らし 洗濯頻度

 

 「一人暮らし 親 反対」では、上位4サイトがなかなか強そうである(2015/03/14現時点)。トマトもしくはメロンだ。しかし、その下には質問サイトがある。「質問サイト」=「じゃがいも」と捉えて構わない。素人が気分で答えているだけの内容だからだ。

 経験上、上位10位の中に2件以上質問サイトがあれば、チャンスである。

 「一人暮らし ペット」にも質問サイトが複数上位表示されている。やはり、チャンスである。 

 「一人暮らし 洗濯頻度」は、質問サイトや他人の記事を切り貼りしただけのバイラル系メディアが出てくる。バイラル系メディアが出てきたときもチャンスだ。質問サイトもバイラルも出てくる、このキーワードが一番美味しいかもしれない。

 残念ながら、この3つのキーワードは完全な「じゃがいも畑」ではなかったが、トマトとじゃがいもが混ざった畑だから、1位は少し難しくても4位辺りには結構ラクに食い込むことが出来るだろう。

 私だったら、「一人暮らし 洗濯頻度」を優先的に書いて、上位表示を狙う。自分の経験で書ける内容だし、他の2キーワードより上位表示がラクそうだからだ。勿論、他の2キーワードも書けるなら、書いたほうが良い。

 記事を書くときには、質問サイトの投稿文も参考にして、訪問者がどんな悩みを持っているか想像することができれば、より濃い内容になるだろう。 

 

 質問サイトを利用した、「価値のあるじゃがいも畑」の見つけ方の生実況は以上だ。この方法以外にも、Twitter巡回、実際に知人の経験者に悩みを聞く、関連雑誌を読む等の方法があるが、さすがにそこまで行くと、専門サイトを作れるレベルなので、ここでは言及しない。

 とりあえず、「価値のあるじゃがいも畑」という概念を頭に入れておけば、自ずからそれを探す方法も見つけられるようになるであろう。

「じゃがいも畑にトマトを放り込め」理論は本当に効果があるのか?

 ここまで丁寧に書いてきたつもりだが、机上の空論ではないか、と半信半疑になっている人もいるかもしれない。そんな人のために、私が運営しているサイトの中で、「じゃがいも畑にトマトを放り込んだ」典型的な例だったものを2つ挙げよう。

 

例1)季節系キーワードで上位表示されたサイト

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 季節系キーワードは、「じゃがいも畑」であることが多い。

 このサイトは全部で40記事に満たない小規模なものであるが、ピークの1ヶ月で60万PVを超える。1記事あたり1000文字程度だから、めちゃくちゃ手が込んでいるというわけでもない。結構検索回数の多いキーワードだったのだけれど、なぜか周りがじゃがいもだったので、トマトを放り込んだら上位表示された。

 

 

例2)「スヒョン文書」で上位表示された記事


【偽書確定】ネトウヨが必死に広めている「スヒョン文書」はガセネタ!? - パプキム天国

 先日書いた駄文がちょうど良い例だったので、挙げておく。内容は「スヒョン文書」というネトウヨが広めているデタラメ文書についてだ。内容的にも口調的にも余り好きではない人もいるだろうから、一応閲覧注意で。

 

 この記事はすでに「スヒョン文書」というキーワードでGoogle2位に表示されている。理由として考えられるのは、他のサイトが、まさに「じゃがいも」だからだ。検索してみれば分かるが、ほとんどがコピペだったり、しょうもない陰謀論をテキトーに書いているサイトばかりである。だから、こんな駄文でもすぐに上位表示されてしまうのだ。

 

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 ちなみに、検索回数としてはこれくらい。単純計算で1日70件の検索エンジンからのアクセスがある。さらに、関連キーワード、SNS、2ちゃんねるからの流入を含めば、3、4倍位になるだろう。1記事で月1万件弱のアクセスを呼び込むと考えると、美味しいキーワードだったのかもしれない。

 (この記事は「スヒョン文書」を否定するのが主目的であって、アクセスを集めることを考えたのではない。結果的に、「じゃがいも畑にトマトを放り込んだ」形になって、アクセスが増えただけである。早くこんなキーワードを検索するバカがいなくなることを願っている。)

 

 

 まとめ

 誤解しないで欲しいのだが、私は決して、じゃがいもやトマトの安寧に浸ることを推奨しているのではない。また、テキトーに書いた記事で上位表示される方法を解説したいわけでもない。

 自分の力量に合わせて、まずは自分が輝ける畑に行こうと言いたいのだ。それから段々と、じゃがいも畑からトマト畑、トマト畑からメロン畑を目指そうということである。

 効率的に戦える畑を探して、同時に記事の質を上げる努力をして欲しい。それを踏まえて、最後に改めて言う。 

  

   じゃがいも畑にトマトを放り込め。