とある反差別側の人間の「知性に対する誠実さの欠如」
先日のエントリで、「知性に対する誠実さの欠如」が、ネトウヨや陰謀論者、ニセ科学・医学信奉者を作り上げている、という内容を書きました。
早速、Twitter上で「知性に対する誠実さの欠如」の典型的な見本が取れましたので、載せておきます。今回は、ネトウヨでもなく、陰謀論者でもなく、ニセ科学・医学信奉者でもなく、反差別側の人間の「知性に対する誠実さの欠如」です。
1, 2015年05月23日に開催されたトークショー「さらば、ヘイト本!」で、木村幹氏が名指しで「きれいなヘイト」と批判される。
[ 参照 ] 「きれいなヘイト」って何? ~ 木村元彦氏らの木村幹氏批判や、それらに対する反論など - Togetterまとめ (一部ツイート削除有)
2, それに対して、木村幹氏が反応
「きれいなヘイト」関連。基本的には自分の著作は、一定のデータに基づいたアカデミックなものなので、もし問題があれば、きちんと指摘してもらわないとどうしようもない。そうでないとまともな反論にはなりませんし、自分を「止める」ことはできないと思います。
— Kan Kimura (on DL) (@kankimura) 2015, 5月 23
3, トークショー主催側が木村幹氏へ返信(「知性に対する誠実さの欠如」の典型的な見本)
@kankimura はじめまして。23日のトークイベントで、浅羽祐樹さんの『韓国化する日本〜』を「きれいなヘイト本だ」と指摘した木瀬と言います。私は、木村さんの著作は読んだことがありませんので、直接は言及していませんが、話題の中で木村さんの名前があがったのも事実です。(つづく)
— ころから (@korocolor) 2015, 5月 25
@kankimura ついては、木村さんを「止める」にあたって、最低限これは読むべきという自著をご指定ください。一般書店に流通しているものを対象に批判したいと思っていますので、その点をご理解いただければ幸いです。突然のメンションで失礼いたしました。(木瀬)
— ころから (@korocolor) 2015, 5月 25
木瀬(@korocolor)氏の返信で酷いのは、木村幹氏の著書を評価する前から、「止める」「批判したい」という結論を先に持ってきているという点です。知性より感情を優先する、結論ありきな考え方は、「知性に対する誠実さの欠如」にほかなりません。このような態度は、反差別側の足かせにしかならないので、謹んでほしいと思います。
既に批判している相手に、何を批判したらいいかわからないから教えてくれ、というのが滅茶苦茶でなければ、何が滅茶苦茶なのかさえわからん。わざわざ「私はあなたを根拠なしに批判しています」と言っているのと同じ。しかも、最初から「読んだら批判する」とか書いてるし。結論先にありきも甚だしい。
— Kan Kimura (on DL) (@kankimura) 2015, 5月 25
右からも左からも批判されて、木村先生も大変です。他者を無根拠に批判する行為は、差別側でも反差別側でも許されるものではありません。気をつけたいですね。
以上、自戒を込め太郎パプキムがお送りいたしました。